STORY ~ あめつち.. 誕生物語 ~
「あめつち..」は、"素材は地球から生まれ、地球に還る、あめつちのかけら"をコンセプトに、 日本各地の土や砂、石を素材に、大地の力を暮らしに活かすアイテムをお届けするブランドです。
素材の染めや商品開発、営業・販売担当の私Chieと、縫製・販売担当の妹Rieの姉妹で、2018年に立ち上げました。
私たちが生まれ育った故郷は、山口県岩国市。
すぐそばの山の上には吉川家のお城 岩国城が見え、清流 錦川が流れる美しい自然に 囲まれた小さな城下町です。錦川にかかる三名橋の一つ・錦帯橋は私たちの通学路。
子供の頃から自然の中で遊び暮らすことがごく 当たり前にあり、日本の四季を感じながら育ちました。
税理士だった父の思いを素直に受け入れ、同じ道を歩もうと頑張っていた若い頃。
しかし大学進学を機に岩国を離れたことで、自分が 縛られていた「大好きな父の期待に応えなければ」という思い込みが少しずつ解かれ、同時に生まれ育った土地の自然の美しさへの想 いが歳を追うごとに高まっていきました。
それが今「あめつち..」のものづくりにつながっていると感じます。
体の不調を治すことが「あめつち..」誕生のきっかけに
「あめつち..」のきっかけは、出産後体調を崩した経験でした。
病院での治療は薬への不安もあり、自然な形で自分の体を整える 方法を探してアロマセラピーと出会い、二人目の子が幼稚園の 頃、アロマの学校に通い始め知識と実技を学びました。
自分の治癒が目的だったのが、徐々に「人を癒したい」という気 持ちに変わり、資格を取得すると自宅でアロマサロンを始め、講 座や施術をしていました。
自宅サロンのイベント用に、妹に頼んで作ったハーブと玄米を混 ぜた小さなピローが、後に「あめつち..」につながる商品第一号。
現在販売している砂袋「金銀砂子」の原点で、ここから「あめつ ち..」の歴史がはじまりました。
しかし、これを製品化するまでの道のりは、一歩進むのがこれほ ど大変なものなのかという試行錯誤の連続でした(涙
中に入れる素材は、ハーブ、玄米、糠などあらゆるものを試し、 市販の商品も手当たり次第、素材や中身等の研究を重ねました。
すると、人工的な素材が多く、見た目はカラフルだったり肌触り が良いけれど、ほとんどが合成繊維。
中身も乾燥剤に使われるシ リカゲル等がとても多いのです。
電子レンジで温めたり、目や皮 膚に直接触れるものなのに、人体への影響に疑問を感じました。
ある展示会では、商品の生地から中身の粒子が明らかに漏れてい ても、クレームやトラブルは一切ないと言い切るスタッフの方 に、ものづくりに対する姿勢についても考えさせられました。
自分が理想とする、できるだけ自然な素材を使った、からだを癒 してくれる商品を作るために、自分に正直に、自問自答、試行錯 誤を繰り返す日々でした。
そんなある日、宿泊していたホテルのミストサウナ室にあった角 閃石の椅子に座った時、突如閃きがやって来たのです!
「石だ!!それも日本の石!」
岩盤浴が石から伝わる熱やエネルギーで体を癒すように、石をピ ローに入れて使ったらいいのでは?
ハーブや玄米などは、湿気が多い日本ではカビや虫の心配があり ますが、石ならその心配もない…
まさに角閃石からの閃き!!
それから石探しが始まりました。
「海に行けないときは、砂を温めて体にあてるといい」という、 自然療法家・東城百合子先生の砂浴もアイデアになりました。
砂を加えることで小石だけよりも肌あたりは良くなりましたが、 今度は粒子が細かいので、目の細かい生地で縫製が必要です。
目にとまったのが遮光カーテンでした。
光を遮るために目が詰ま った裏地が使われていて、さらに防炎素材のため電子レンジで加 温するにも好都合だと思ったからです。
試作してみると、砂も生地目から漏れずいい具合でした。
しかし 電子レンジで温めてみると、中身が自然物だと成分が一定ではな いため、温度の上がり方にムラがあり生地の一部がこげることもしばしば…
それでもめげず、様々な不燃生地で試作してはレンジの実験を繰 り返していたある日、大きな気づきとなる出来事がありました。
自然なものにこだわっていたはずの自分が、不自然なことを無理 やりしようとしていたことに気づかされたのです。
私がしたかったことは 人と地球のつながりを 取り戻すためのものづくり なのだと気がつきました。
遮光や耐火性を上げるために織られた生地には、なんらかの化学 的なものが使用されているのでは…
電子レンジもご家庭によって様々で、内部が汚れたままピローを 温めることで、火災などの危険につながらないとも限らない…
そんな不安要素があるのに推し進めようとしていたことに気づ き、レンジで温めるピローをやめる決断をしたのです。
一から商品作りをやり直し、人にも地球にも優しいオーガニック コットンを使うと決め、中に入れる小石や砂の相性を一から考え 直し、そこから2年という時間をかけて、ようやく現商品の「金銀砂子」が完成しました。
最初のピローから、実に7年もの歳月がかかっていました。
自分で採った土で布を染める、もうひとつの「あめつち..」の原点
もうひとつの「あめつち..」の柱は、つち染め製品です。
染めを始めたきっかけはやはりセラピスト時代、施術の際お客様 に纏っていただく布を、できるだけ自然な素材や染料で作られた ものにしたいと、自然の染料で布を染めてみたことでした。
その時使った自然素材の染料が、現在も「あめつち..」がお世話 になっている染料会社さまとのご縁の始まりになりました。
絞り染めの商品販売も考え始めましたが、同じ染料で染めたもの を多く見かけるようになると、「もっと違う色を出したい」とい う思いが湧いてきました。
染料そのものから、自分で採った土を使って作ることができない だろうか… そう考え始めた時、生まれ育った岩国から錦川をさかのぼった山 奥にある、祖母の裏山の土が赤かったことを思い出したのです。
すぐさまシャベルとバケツを持って裏山に登り、土を集め水に溶 いて布を染めてみました。土は赤いのに、きれいなレモンイエロ ーに染まりました。 意外な色の変化に驚きながら、きれいに染まったことに感激した のも束の間、洗うときれいさっぱり色が落ちてしまいました。
そもそも私は、染めは全くの素人。
染めの技術や工程に詳しい方 にご縁をいただきながら学び、自分が求めるものを産み出す方法 を一歩一歩手探りで作り上げていきました。
前述の染料会社さんが開催されるワークショップにも足繁く通 い、スタッフや職人さんと親しくさせていただく中で、私が各地 で採ってきた土を、安定して染め上がるように加工してもらうこ とができるようになりました。
つち染めの商品も大変な労力と年月がかかりましたが、さまざま なご縁のおかげで、思い描いていたオリジナルの染料で製品とし て成り立つ染めができるようになったのです。
自然のものは、本来の状態にととのえる力がある
つち染めのストールを纏うと、何かエネルギーを感じる、他のものよりあたたかいと おっしゃられます。
それはやはり、大地のエネルギーなのではないかと感じます。
今では電磁波を気にする方も増えてきて、「金銀砂子」を蒸し器で温める方法にも理 解を示してくださる方が多くなりました。
温めなくても、目の上に載せるだけで鼻通りが良くなるとか、頭痛が和らぐとか、何 か滞った部分をととのえてくれるような気がする、落ち着く・癒される*というお声を いただくことも増えています。(*個人の感想です)
実際、使用している砂は、水晶と同じ石英がおよそ97%含まれるため、水晶と同じ波 動を持っていることも考えられます。
水晶は調和と浄化のパワーストーンですから、 このピローも同じような働きをしているのかもしれません。
そうしたお声を聞いて、温めることにこだわっていた私たちの方が、自然のものはそのままでも十分な働きがあるということに気づかされています。
私がしたかったこと ”人と地球のつながりを取り戻すためのものづくり” なのだと気がつきました。
はじめは、「自分が良いと思うものを人にすすめたい。誰かを癒したい」 「忙しい現代人に、一時でも緩んでもらえるものをご提供したい」
そんな想いで始めた「あめつち..」でしたが、土と関わる中で、現代人が地球から離 れすぎてしまったために様々な不調が起きているのではないかと気づきました。
今では、人も地球も心地よく、人と地球が仲良くすることで、人も地球ももっと良く なるのでは…
そんな想いで商品をお届けしています。
商品詳細はこちらのサイトへ.
http://ametsuchi123.thebase.in
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